コラム

(66)Hope You Are Having a Lovely Day!

 マーティ・キーナート


私は若いころからスポーツに夢中でしたが音楽も趣味の1つでした。今でも大量のレコードのコレクションとターンプレイヤーが我が家にはあります。友人が我が家にくるときは、私がDJになって今でもオールディズを楽しんでいます。

大人になってからは幸いにもプロスポーツ業界に長年関わってきました。そして多くのプロ選手が練習中や試合前に自分の好きな音楽を上手に使っているのをよく見ました。パフォーマンスに集中するためには、ヘッドホンをつけて自分の世界に没頭するのはとても良い方法らしいです。そう考えていたところ、こんな記事を見つけました。
Songs of Love Foundation – 「愛の歌基金」
https://www.songsoflove.org/about-us/

この団体は、1996年ジョン・ベルツアーというアメリカ人の素晴らしい発案から発足されました。 彼は音楽が常に彼の心の支えになってくれたことから、病気の子供達のために特別な音楽を作成すれば、その子供達の辛い日々を明るくする手助けができるのではないかと考えたのです。 彼らのホームページにはこのような説明があります。

"a national nonprofit organization that creates free, personalized, original songs to uplift children and teens currently facing tough medical, physical, or emotional challenges, while also fostering a supportive and empowering platform for singer/songwriters to share their unique talents and make a positive impact on the lives of others."
「我々は国際的な非営利団体で、精神的または医療的な困難に立ち向かっている子供達の為に無料でカスタマイズされたオリジナル曲を製作します。また、他の人々の人生にポジティブな影響を与える為にその才能を使いたいと思っている歌手や作曲家を支援します。」

それぞれの “愛の歌―Song of love” は、子供達の名前や彼らの個人的な趣味や活動、家族やペットの名前どを取り込んだ歌詞と共にプロによって製作されます。歌は、あらゆる言語でポップ風、ラップ、R&B、ロックなどといった子供達が好む様々なスタイルで才能ある歌手によって子供達の元へ届けられます。

1996年以来、このSong of Love基金は、全米50州にわたる600以上の病院や施設にいる病と戦う1歳から21歳までの41,000人の子供達に、愛の歌を届け続けています。

病院関係者や心理学者たちは、この愛の歌は確実に病に立ち向かっている子供達の痛みやトラウマを和らげる効果があると確証しています。
お気に入りの音楽は確かに精神的にも身体的にもあなたの人生の手助けをしてくれますね。血圧を下げたり、不安を取り除いたり、安眠のためにもなります。この2曲は長年私の大好きな曲ですが、あなたにもお気に入りの曲がありますか?

“Happy” by Pharrell Williams
https://www.youtube.com/watch?v=ZbZSe6N_BXs
“Lovely Day” Bill Withers
https://www.youtube.com/watch?v=bEeaS6fuUoA



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マーティ・キーナート

<プロフィール>

アメリカ ロサンゼルス生。1968年スタンフォード大学卒。1969年慶応大学日本語コース修了。以来滞日40余年、一貫して日米を通じたスポーツビジネスに身をおく。2004年「東北楽天ゴールデンイーグルス」の初代ゼネラルマネージャー。仙台大学特命副学長/東北大学特任教授などを歴任。2018年よりプロバスケットボールチーム「仙台89ERS(エイティナイナーズ)」のオーナー代行兼シニアGM就任。   

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