コラム

(43) Let’s take care of Man’s Best Friend!

 マーティ・キーナート


貴方は犬好きですか?私達家族は大の犬好きです。10年前の東日本大震災の年、今の愛犬ビションフリーゼのCODYを我が家に迎えました。それ以来CODYは家族の一員として大事にされ、私の妻と娘は私の事など時に忘れてしまったかのようです。

私達だけでなく、日本のペット愛好者とそのオーナーは毎年増え続けています。日本ペットフード協会の調査によれば、2020年では約1,200万匹もの犬と970万匹の猫がペットとして日本には登録されているそうです。 ペットとしての犬や猫が近年増え続けている背景の要因はいくつか考えられます。その1つは子供を作らない選択をする若いカップルが増加し、その代わりにペットを飼うという現象がある事です。調査によると日本では15歳以下の子供の数よりもペットの数の方が多いのだとか。また、このコロナパンデミックで在宅の人が急増し、家の中で可愛がることのできるペットを欲しがるようになったという事も大きな要因でしょう。

米国もご多分に漏れずペット大国です。最近の調査によれば、9,700万匹もの犬、そして9,560万匹の猫がペットとして米国内で飼われているそうです。この数はもちろん世界一の多さです。果たしてアメリカ人はどれだけこの4本足の家族達を愛しているのでしょう?最近話題になった2つの寄附の話を紹介したいと思います。

2021年12月2日、シュワルツマン夫妻が約28億円をニューヨークのアニマル医療センターに寄附すると発表がありました。この寄附金でセンターは11,000フィートの土地を買い足し、既存の26,000フィートの施設を改装し、ICUやE Rの増設、そしてその他多くの必要な施設を新築しました。

数日後の2021年12月6日には、ライニー夫妻が約30億円をコーネル大学の獣医学部に寄附すると伝えられました。ペットがより健康に幸せに長生きできるように、この高額の寄附は癌や遺伝による病気、感染症その他の病の研究の為に使われます。

米国のペットチャリティについてインターネットで検索すると、何百ものチャリティ団体が出てきます。その中でも私が興味を持ったのは、”EntirelyPets”という2020年のペットチャリティのトップ50にも選ばれている団体です。
https://www.entirelypets.com/top-pet-charities.html
このWEBサイトを見ると、トップ50の団体が動物達に対していかに精力的にボランティア活動を行っているかが紹介されています。

調べているうちに私もこのうちのどれかの団体に寄附したいと思ったのですが、思い直し、代わりに私のホームである日本で活動するチャリティ団体に寄附しようと考えました。
最初に私は、現在住んでいる宮城県のアニマルシェルターの「アニパル仙台」と「動物コントロールセンター」を候補にあげました。この2団体のWEBサイトを見たのですが、寄附方法の説明がなかった為、直接連絡を取ってみました。すると驚いた事に、双方から寄附金についてはお断りするとの返事がありました。理由は双方ともに市の管轄団体であることから、現金の寄附は規約上受け付けることができないためでした。なお、ペット用品やフードなどの用品であれば随時受け付けているとのことでした。私は市の管轄団体であっても運営に必要とされる寄附金は受け付けてもいいのではないかと思いました。

ちなみに私の妻は、長年ある日本の動物愛護団体を支持していて寄附を続けているそうです。 それは「ピースわんこ」という団体で、保護犬の世話や譲渡を主にしながら、多くの動物達を助け面倒を見ている素晴らしい団体だそうです。もし興味があればぜひ、私達人間の素晴らしい友達を一緒に助けましょう。

「ピースわんこ」 https://peace-wanko.jp



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マーティ・キーナート

<プロフィール>

アメリカ ロサンゼルス生。1968年スタンフォード大学卒。1969年慶応大学日本語コース修了。以来滞日40余年、一貫して日米を通じたスポーツビジネスに身をおく。2004年「東北楽天ゴールデンイーグルス」の初代ゼネラルマネージャー。仙台大学特命副学長/東北大学特任教授などを歴任。2018年よりプロバスケットボールチーム「仙台89ERS(エイティナイナーズ)」のオーナー代行兼シニアGM就任。   

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