登録有形文化財とは
私たちの周りには、残していきたい風景がたくさんあります。身近な建造物であっても、地域に親しまれている建物や、時代の特色をよく表したもの、再び作ることができないものは貴重な文化財です。 この文化財建造物を守り、地域の資産として活かすための制度が〈文化財登録制度〉です。登録有形文化財建造物は、50年を経過した歴史的建造物のうち、一定の評価を得たものを文化財として登録し、届出制という緩やかな規制を通じて保存が図られ、活用が促されています。
令和3年10月14日に登録が告示された本学建造物
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旧東北帝国大学理学部生物学教室
<東北大学本部棟7>
仙台で最初期の、また東北帝国大学初の鉄筋コンクリート造建築。ゼツェッション様式風の玄関廻りや西側の周辺の道路から垣間見える円形コーナーの美しさは秀逸06
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旧東北帝国大学法文学部第二研究室
<東北大学会計大学院研究棟>
第二次世界大戦中、空襲に遭い、3階の研究室のいくつかが焼失したが幸い延焼を逃れた、現存する東北帝国大学法文学部の唯一の校舎建築07
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旧東北帝国大学工学部機械学及び電気学教室
<東北大学多元物質科学研究所南1号館>
東北帝国大学の工学部の初期の姿を伝える、また当時多く見られた左右対称の立面を持つ建造物のうち現存するその時期の建築様式の実例としても貴重08
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旧東北帝国大学工学部機械学及び電気学実験室
<東北大学多元物質科学研究所事務部棟>
旧東北帝国大学工学部機械・電気工学教室と一体となって東北帝国大学の工学部の初期の姿を伝える貴重な建築09
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旧仙台高等工業学校建築学科棟
<東北大学21世紀情報通信研究開発センター>
当時流行したスクラッチタイルを用い、仙台高等工業学校全体のゲートでもあった特徴ある美しいアーケード状通り抜け空間を持つ昭和初期の表現主義的建築の雰囲気を今に伝える建築10
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本多記念館
前面タイル貼りによる縦方向を強調した列柱型外観や、大理石貼りによる重厚なエントランス・階段周りなど建築意匠的な価値と、金研および本多光太郎を記念する歴史的な価値がある11
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旧制第二高等学校正門
レンガ造角柱にコンクリートの四角錐の柱頭を乗せた4基の門柱からなる。旧制第二高等学校の歴史を伝えるとともに、卒業生の母校に対する愛情を示すものとしても価値がある12
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旧東北帝国大学正門
<東北大学正門>
門扉の意匠は戦時中の金属供出により建築当初とは異なるが、御影石貼りの門柱は建築当時のものであり、戦争を乗り越えた東北帝国大学~東北大学の歴史を示す貴重な建築物13
利用案内
東北大学魯迅の階段教室及び東北大学史料館の見学については、各Webページをご確認ください。