
東北大学総長 冨永 悌二
東北大学は、1907年(明治40年)の建学以来、一世紀以上の歴史を有する総合大学として、「研究第一主義」、「門戸開放」、「実学尊重」の理念のもと、世界をリードする研究成果をあげると同時に、多くの指導的人材を輩出してきました。
研究第一主義を理念に掲げる本学は、技術革新を生み出して現代の社会を形づくる大きな変革を促し、また東日本大震災を経験した総合大学として、災害科学及びその関連分野で世界を先導しています。世界の様相が激変する中にあって、高い水準の教育と研究を一層発展させ、社会に貢献することが、本学には求められています。
このような中、本学は2024年11月に「国際卓越研究大学」に認定されました。「国際卓越研究大学」とは国際的に卓越した研究の展開及び経済社会に変化をもたらす研究成果の活用が相当程度見込まれる大学を国が認定し支援する新しい制度です。 今回、本学が国際卓越研究大学として認定されたことは、日本の研究大学のトップを走り、世界を代表する研究大学と切磋琢磨しながら大学改革を先導し、世界的な舞台で大きく飛躍すべき立場に立ったことを意味します。
ここで私たちに求められることは、日本、そして世界を先導する「世界最高水準の研究大学」を目指して知を創造することであり、「未来を拓く変革を先導」することであると考えます。これらの実現のため、職員の役割はこれまで以上に重要になっています。大学経営のプロフェッショナルとして、教員と連携し協働して本学を運営いただく皆さんの若い力、柔軟な発想は東北大学をより時代や環境の変化に適応したものとするエネルギーとなると考えています。変化に柔軟に対応し、積極的に企画立案に関わっていく、そのような人材を求めています。
本学は「職員の成長」を大切に考えています。「職員個々人の成長」を伴わない「組織の発展」はないからです。自ら学び、考え、成長する意欲のある方には、様々な可能性が広がる職場です。一人でも多くの皆さんに、本学職員への扉を叩いていただくことを期待しています。