東北大学基金2019年度 みなさまへの活動報告

日頃より東北大学基金へのご支援、誠にありがとうございます。こちらのページでは、2019年度の東北大学基金の活動について、詳しくご紹介いたします。
東北大学基金全体の収支報告と併せ、基金からの支援を受けたプロジェクトの報告や、学生からのビデオレターなどを掲載しております。ご支援頂いたみなさまに東北大学基金の活動をより具体的に感じて頂ければ幸いです。

2019年度活動報告


東北大学基金からのご報告

寄附者のみなさまへのご挨拶と、昨年度の事業概要をご報告致します。

2019年度実績報告

これまでの累計(2008~2019年度)

2019年度受入について

2019年度受入は総額 291,355,631円のご寄附をいただきました。

2019年度受入内訳

2019年度支出について

2019年度支出は総額 327,413,073円でした。

2019年度支出内訳

2019年度功労賞受賞者紹介

2019年度は、以下の方々が功労賞以上を受賞されました。 受賞者には記念の顕彰プレートを贈呈致します。

特別功労賞
公益財団法人本庄国際奨学財団 様

功労賞
社会医療法人康陽会 中嶋病院 様/溶融亜鉛めっき高力ボルト技術協会 様
天野 平八郎 様/石井 誠一 様/遠藤 敦 様/大室 㒞 様/小原 敏之 様/小山 浩嗣 様/片岡 博尚 様/栗林 寿 様/小池 英明 様/榊原 章浩 様/佐藤 正俊 様/末武 伸敏 様/竹内 淳 様/田村 孝一 様/中嶋 康之 様/籏野 昌弘 様/林屋 淑子 様/堀 幸夫 様/宮下 曜 様/安田 悦郎 様/八代 浩藏 様/渡辺 正彦 様

(芳名掲載可の方のみ、五十音順)

東北大学基金の顕彰についてはこちら

学生からの感謝の声(留学・課外活動)

グローバル萩海外留学奨励賞受賞者

工学部 化学・バイオ工学科3年 佐々木怜南さん
留学先:クレムソン大学工学部
留学期間:2019年8月21日~2019年12月13日

課外活動奨励賞受賞団体

学友会ラグビー部主将 滝沢和貴さん
(経済学部 経済学科4年)

基金を活用したプロジェクトの紹介

東北大学基金を活用した事業のうち、昨年度の特徴的なプロジェクトをピックアップしてご紹介します。

『工学部・工学研究科「未来への挑戦」基金』(東北大学工学部百周年)により新しいグラウンドが完成しました

工学部グラウンド

工学部創立百周年を契機として設立した『工学部・工学研究科「未来への挑戦」基金』は、推進事業の一つとして、指定国立大学法人に相応しいキャンパスの構築を目指し、学生、教職員の修学・就業環境の整備・充実のため青葉山グラウンドエリアの整備を行ってまいりました。
この度、青葉山グラウンドエリアの整備が完了し、新しいグラウンドが完成いたしました。
新グラウンドは2019年12月27日(金)に関係者へのお披露目がなされました。
今後、クラブハウスも整備予定で、これから、勉学・研究の合い間にスポーツを楽しむ学生たちの元気な姿が見られることでしょう。

工学部長・工学研究科長 長坂 徹也

我々が学生の頃から慣れ親しんできた青葉山グラウンドでしたが、青葉山新キャンパス造成や震災被害を受けた建物の改築工事等で、長らく資材置き場と化していました。この度、卒業生をはじめとする皆様からのご支援のお陰で、長年の懸案事項であった青葉山グラウンドのリニューアルを果たすことができました。
夜になると照明灯の光に人工芝の鮮やかな緑が映える、素晴らしいグラウンドに生まれ変わりました。お披露目後は、早速多くの学生や若手教員達がフットサル等に興じています。心身をリフレッシュし、明日への英気を養うには絶好の場となっています。これもひとえに皆様による『工学部・工学研究科「未来への挑戦」基金』へのご支援のお陰です。心から感謝申し上げます。
今後も指定国立大学の最大部局に相応しい環境整備に活用させて頂きたいと存じますので、今後も一層のご支援をよろしくお願い申し上げます。

工学部長・工学研究科長 長坂徹也

クラウドファンディングがスタート ~目標達成を一緒に体感~

東北大学は、クラウドファンディングサービス「READYFOR」を運営する READYFOR株式会社と東北地方の大学では初となる業務提携を結び、本格的なクラウドファンディングの取組みを始動させました。
2019年度は計4件のプロジェクトにチャレンジし、全てのプロジェクトで目標を達成することができました。

〇2019年度実施プロジェクトについて

1.東北大学理学部「ぶらりがく for ハイスクール」を開催!
2.東北大学病院オリジナルレシピ「野菜を食べる副菜レシピ」を広めたい!
3.漱石の肉筆を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェクト
4.心の病がある方もない方も共有できる体験を。「春の茶会」継続へ

■各プロジェクト紹介
【プロジェクト1】
東北大学理学部「ぶらりがく for ハイスクール」を開催!(東北大学理学部・大学院理学研究科)

■支援総額:728,000
■ご支援件数:72
■目標達成率:121%(目標金額:600,000円)
■募集期間:2019年7月3日~8月9日

未来の科学の発展を担う科学者を目指すきっかけを与えることを目的としたサイエンスイベント「ぶらりがく for ハイスクール」運営のためのご支援を募りました。イベントには高校生83名、同伴の保護者37名が参加し、頂いたご支援は優秀な課題レポートに対する「ぶらりがく for ハイスクール奨励賞」贈呈費用のほか、イベント運営のための学生ティーチングアシスタント雇用やレポート印刷などの経費に活用させていただきました。

「ぶらりがく for ハイスクール」の様子

「ぶらりがく for ハイスクール」の様子

【詳細】https://readyfor.jp/projects/burarigaku


【プロジェクト2】
東北大学病院オリジナルレシピ「野菜を食べる副菜レシピ」を広めたい!(東北大学病院栄養管理室)

■支援総額:3,422,000
■ご支援件数:340
■目標達成率:114%(目標金額:3,000,000円)
■募集期間:2019年11月5日~12月26日

東北大学病院の広報誌「hesso(へっそ)」の人気レシピコーナーをまとめた本製作のためのご支援を募りました。野菜不足の現代に、おいしく手軽に野菜を摂ってもらいたいと、東北大学病院の栄養管理室のメンバーが考え続けてきた珠玉のレシピの数々をまとめた渾身の一冊です。
いただいたご支援は、レシピ本「東北大学病院の野菜を食べる副菜レシピ54」の製作費、また、オリジナル食器などのリターン作製等に活用させて頂きました。

完成したレシピ本と返礼品のオリジナル食器

完成したレシピ本と返礼品のオリジナル食器

【詳細】https://readyfor.jp/projects/tuh01


【プロジェクト3】
漱石の肉筆を後世へ!漱石文庫デジタルアーカイブプロジェクト(東北大学附属図書館)

■支援総額:4,687,000
■ご支援件数:217
■目標達成率:234%(目標金額:2,000,000円)
■募集期間:2019年11月5日~12月26日

東北大学附属図書館が所蔵する「漱石文庫」は、夏目漱石の手帳、メモ等の自筆資料と漱石の旧蔵書からなります。そのコレクションには、漱石の肉筆が数多く遺されており、漱石の創作過程を知ることができる第一級の資料です。しかし、酸性紙であったり、鉛筆書きの書き込みも字が薄くなっていたりと、閲覧・公開、さらには保存が難しくなってきていました。 この「漱石文庫」を最新技術によりデジタル化し、アーカイブとして後世に残すためのクラウドファンディングに挑戦しました。
200万円を目標としてスタートし、最終的に当初の目標を大きく上回る、217名の方から4,687,000円のご支援をいただくことが出来ました。デジタル化の作業は令和2年4月から撮影を開始し、同年12月に公開予定です。


【プロジェクト4】
心の病がある方もない方も共有できる体験を。「春の茶会」継続へ(東北大学大学院医学系研究科 精神看護学分野)

■支援総額:630,000
■ご支援件数:77
■目標達成率:126%(目標金額:500,000円)
■募集期間:2020年2月14日~3月25日

お茶会でのおもてなしを通した心の病を持つ方のリハビリテーションと、心の病についての理解促進のために、毎年春に開催している「春の茶会」イベント開催のためのご支援を募りました。
今年3月に予定していたイベントは新型コロナウイルス感染症の影響により残念ながら見送りとなりましたが、頂いたご支援は次回以降の開催費に活用させて頂き、より良いリハビリテーションと支援活動、そして偏見のない社会を考える活動に引き続き尽力してまいります。

2018年に開催したお茶会の様子

2018年に開催したお茶会の様子

【詳細】https://readyfor.jp/projects/31053

東北大学基金オフィシャル動画が完成

<出演した3名の学生から、この春以降の新型コロナウイルスによる影響など、近況をお聞きしました。>

医学部 医学科5年 切替日奈子さん
新型コロナの影響で一時実習は完全中止となりましたが、オンライン実習を経て、6月からは以前とほぼ同様の病院実習を行っております。研究室にも行き、実習の合間に少しずつ実験を行っております。東北大学病院以外の実習・見学、ミーティング、学会等の「直接」の機会が減少しているは残念ですが、医学部生として比較的従来通りの教育を受けており、むしろ勉強にあてられる時間は増えたように感じております。

学友会漕艇部主将
農学部 生物生産科学科4年 武田 信哉さん

私達は活動自粛で艇を漕げない日々が3か月以上続きました。長い自粛期間中は目標を見失ってしまう部員も少なくありませんでしたが、オンライン上での部員同士の交流や勉強会を活発に行い、皆で支え合うことで辛さを乗り越え、ステップアップすることができました。
漕艇部は6月にOB指導のもと漕艇部感染対策ガイドラインを作成し、7月に大学の活動制限段階的解除に伴い活動を再開しました。現在は自粛期間中に得た知識やボートに対する考え方を活かしつつ、10月下旬に開催予定の全日本大学選手権に向け努力を重ねています。

農学研究科 生物産業創成科学専攻
天然物生物機能科学講座 機能分子解析学分野
博士課程後期3年 加藤 主税さん

私たち学生の研究活動が本格的に可能になったのは7月以降でした。自粛期間は在宅ワークで対応してオンラインゼミが実施されましたが、活動停止に伴い研究計画の変更を余儀なくされ、復帰後は遅れを取り戻すため実験に奮励してます。また、経済的負担の増加に加えて研究室イベントの中止や帰省が困難、さらには就活や目標とする学会の予定も変更となり、精神的な負担が増加してると感じてます。そのため、コロナ禍における研究室の新しい生活方法を模索しつつ研究を進めている状況です。



学生への緊急経済支援について

本年5月よりご支援頂いております、新型コロナウイルス感染症の影響により経済的支援が必要となった学生たちのための緊急経済支援につきまして、皆様より多くのご支援を頂いております。誠にありがとうございます。
以下より、ご寄附の活用報告および、支援を受けた学生からの感謝の声をご覧いただけます。


新型コロナウイルス感染症の影響は非常に大きく、長期化も予想されています。東北大学では基金も活用しながら、学生一人ひとりが安全安心に学業に専念できるよう今後も様々な形でサポートして参ります。本学が総力を結集して取組む新型コロナウイルス研究への支援とあわせ、 引き続きのご支援とご協力をよろしくお願い申し上げます。


          

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