四年連続日本一。高校からの総合評価。

「進学して伸びた」でも第1位。高校の進学指導教諭アンケート調査結果。

　朝日新聞社刊行の『大学ランキング2009年版』にて、東北大学は、「高校からの大学評価、総合全国第1位」に輝きました。同書の「2006年版」から四年連続の日本一評価です。

　評価者は、全国の主な進学高校の進路指導教諭です。

　「高校からの大学総合評価」とは、三つの項目の指標の合計で決められています。

　まず、第一項目が「生徒に勧めたい」との評価で、「東北大学は全国第3位」でした。1位は東京大、2位慶應義塾大、4位早稲田大、5位京都大です。

　第二の項目は、「進学して伸びた」評価で、「東北大学は全国第1位」でした。1位が毎年の定位置となりつつあります。東北大学の卓越した教育・研究・学習・生活環境とその充実ぶりが見て取れる評価ではないでしょうか。ちなみに、2位慶應義塾大、3位東京大・早稲田大、5位筑波大です。

　第三の項目は、「広報活動が熱心」評価で、「東北大学は全国第3位」でした。国立大学法人ではもちろんトップです。1位は立命館大、2位中央大、4位法政大、5位早稲田大です。

　東北大学は、自己ＰＲの苦手な大学とよく言われます。にもかかわらず3位という高評価は注目の的です。参加者が4万人に迫る「オープンキャンパス」や「受験情報の開示」の取り組みにも熱心です。学問の楽しさや科学する面白さを伝える「高校への出前講義」や「サイエンスカフェ」を先駆け的に展開しました。日本初の女子大学院生による「サイエンス･エンジェル」は、女子中・高校生に自然科学分野に興味を深めてもらうため活躍しています。日本で最初に女性の大学生を誕生させた東北大学にふさわしい試みです。こうした、東北大学らしい正攻法の地道な努力が評価されたための結果ではないでしょうか。


ところで、最後にぜひ紹介したい調査があります。同ランキングでの「進学して伸び悩んだ」の項目です。せっかく入学してもその学生が学問その他で大した成長がない、というマイナスの評価です。この調査で東北大学は、「ランク外」でした。実は、東北大学を除いたランキング上位に登場した大学のすべてが、このマイナスのランキングにも顔を出しています。まさに好対照の調査結果です。東北大学の教育・研究の優れた特長と学都仙台の恵まれた環境のもと、全国各地から集まった仲間と切磋琢磨し、のびのびと過ごす学生生活の充実ぶりをよく物語ってくれるデータでしょう。

　これらの評価結果は、東北大学が高校の進学指導の先生から信頼され、高く評価されるにふさわしい実力と実績、伝統・学風がある何よりの証です。

　まさに、大学がその質と内容で評価される「東北大学の時代」がやって来ました。