クリーンルーム内部写真
未来情報産業研究館外観

 未来情報産業研究館は、民間企業のご理解と寄付により未来科学技術共同研究センター(通称:ニッチェ)の中の研究施設として、平成14年1月末に竣工式を終え、本格稼動し始めました。この施設では、産官学連携共同研究であるプロジェクト「21世紀型顧客ニーズ瞬時製品化対応新生産方式の創出」を推進し、半導体の超高性能化技術、超短期間製造技術の研究・開発を行っています。
 この施設は、地下1階、地上6階の建物で、地下1階から地上4階にかけ約600Fと700Fのクリーンルームが2室設置されています。次世代半導体の研究を行うため、一九八六年片平キャンパスに建設したスーパークリーンルーム、1989年青葉山キャンパスに建設したミニスーパークリーンルームで得られた構築技術の成果をもとに、塵埃・温度・湿度・気流・微細振動・微量のアウトガス・磁場変動・電源電位(アース)などが制御されており、半導体プロセスに影響を与える「バラツキ、変動、揺らぎ、雑音」を一切排除しています。今後、この施設を用いて東北大学発の革新的技術を創出し続けるべく、私たちは日々努力していきたいと考えております。
ホームページアドレス http://www.fff.niche.tohoku.ac.jp/
大見 忠弘(東北大学名誉教授・ ニッチェ 未来情報産業創製寄附研究部門教授)


 

この『まなびの杜』は、インターネットでもご覧になれます。
アドレス

http://www.bureau.tohoku.ac.jp/manabi/
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『まなびの杜』をご希望の方は各キャンパス(片平、川内、青葉山、星陵、雨宮)の守衛室、附属図書館、総合学術博物館、理学研究科附属植物園、病院(医病・歯病)の待合室などで手に入れることができますので、ご利用ください。
無断転載を禁じます。
『まなびの杜』は3月、6月、9月、12月各月月末に発行する予定です。
『まなびの杜』編集委員会委員(五十音順)
伊藤 弘昌 榎本 武美 大隅 典子 岡野章一
梶谷  剛 行場 次朗 齋藤 忠夫 
佐藤 秀夫 田邊 いづみ  仁田 新一
東北大学総務部広報課
田島 正幸 目黒 尚美
『まなびの杜』に対するご意見等は、手紙、ファクシミリ、電子メールでお寄せください。
〒980-8577宮城県仙台市青葉区片平2-1-1
東北大学総務部広報課
TEL022-217-4817 FAX 022-217-4818
Eメール manabi@bureau.tohoku.ac.jp
この用紙は、再生紙を使用しています。
編集後記

 最近、片平キャンパスの由緒ある建造物を訪ねる機会が何度かありました。いずれの建物も外見は昔のたたずまいですが、内部は近代的に改装され快適に使われているようです。しかし、つい2、30年前までは片平や星陵にあった多くの煉瓦建築や石造建築はあらかたなくなってしまいました。地震の多い日本では仕方のないことなのかもしれませんが、西欧の伝統ある大学の建造物をみるとき歴史の浅い日本の大学とくらべてなにかしら学問に対する畏敬の念を覚えます。学問に打ち込むにはそれに適した環境や雰囲気が必要なのではないでしょうか。それには先人がその中で努力していた容れ物も眼に見える形あるものとしてあったほうがいいと思います。幸い東北大学でも片平キャンパスの歴史的建造物は保存する方向で検討が進むようです。将来、中身も容れ物も東北大学はよいものを築いてきたといわれるように努力したいと思います。この『まなびの杜』もまだ歴史は浅いですが、継続発展することで東北大学の伝統のひとつになれればよいと思います。

『まなびの杜』編集委員会委員 岡野 章一


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