東二番丁通にある「光通信発祥の地」の案内標識を頼りに、片平キャンパスに入ると昭和十年に設置された電気通信研究所前に出る。一号館展示室では過去に発明され、現在もテレビ受信用に広く使われている八木宇田アンテナや電子レンジの心臓部に用いられているマグネトロン発振管などを見ることができます。その伝統は高密度磁気記録や集積回路、光通信などの情報化社会を支える数々の世界最先端の技術の研究開発に繋がり、現在もその流れは力強く続いています。
 学問研究の場としての張り詰めた空気から一歩建物の外に踏み出すと、心和む四季の花に出会えます。白梅が春を告げた後は四月に桜が景色を一変させ、しばらくして小さなサクランボを実らせます。五月には白とピンクの花水木が咲き、その後アヤメ、紫陽花が落ち着いた風情を見せ、秋には楓やイチョウが色づき、銀杏が風で落ちます。周辺には軟式庭球部のテニスコート、合気道部の道場、中央体育館があり、中では若者の活気がみなぎっています。
 この六軒丁地区は、現在北側と西側の門が歩行者用に開いており、途中あずまや(東屋)に足をとめて一番町の喧噪とは違う大学の雰囲気を味わうことができます。

 中 島 康 治(電気通信研究所教授)




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仁田 新一 長谷川公一 森  勝義 森   啓 渡邊 忠雄
編集後記

 『まなびの杜』が誕生して3年、13号を数えました。大学から市民に向けての広報誌は現在いくつかの大学でも出されるようになりましたが、創刊時には全く無く、どのようなものを作ろうかという議論から始めた取り組みでした。編集委員の智恵を出し合いながら、優れた学内の原稿執筆者に支えられて、これまであまり外に出なかった東北大学の側面を、大学からの従来の刊行物とは一味違った読みやすい形で紹介できてきたのではないかと思っています。創刊から3年、いっそう充実した紙面になるように見直して発展させる時期を迎えています。
 これまで築いてきた良い面を継承し、21世紀に向かって新たな企画や紙面の再構成をはかってゆきたいと思います。読者の皆様からの要望やご意見も気軽に編集部にお届けいただき、ともに編集に関わっていただけるようになることが、本誌が真にめざすところです。どうぞよろしく。

(まなびの杜編集委員会委員長 伊藤 弘昌)