本基金は、持続的発展のための安定的な財源確保を目的とする「東北大学を支援する基金」と、
寄附者様のご意向を尊重して大学運営に反映させていただく「特定のプロジェクトを支援する基金」で構成され、
現在、企業・団体や個人の皆様など多くの方々にご支援をいただいております。
本基金は「人材の育成」と「研究成果の還元」という本学の使命を果たすための大きな支えとなっております。
東北大学を支援
真理の発見を目的とした「研究第一主義」、学びたい人々を受け入れる「門戸開放」、研究成果の社会還元を目指す「実学主義」、
これらの理念のもと、100年を超える歴史の中で多くの成果と実績を残しております。
2004年に国立大学が法人化され、各大学がその自主性・自律性に基づき、大学独自の多様な取り組みが出来るようになりました。
東北大学基金は以下の4つの点に重心を置き、寄附者の方々のご厚意を反映させていただきます。
教育・研究への助成、施設整備の向上
学生の能力をさらに向上させるため、より良い教育・研究環境の導入はとても重要です。公正な人類社会の実現に貢献できる人材育成のために施設整備などの支援を行います。
学生の海外留学への積極的な支援
国内で初となる「入学前海外研修」をはじめ、学業成績が優秀な学生に総長から賞状及び奨励金を授与する「東北大学基金グローバル萩海外留学奨励賞」、夏休みや春休みの2~5週間を利用して研修に参加する「スタディアブロードプログラム」などへ、経済的な理由で留学を断念することがないよう支援しています。
学友会などの課外活動の推進
課外活動を通し学生時代から社会と繋がることは、その後の社会貢献意識を高める良い機会となります。大会などにおいて優秀な成績を収めたり、本学や地域社会に多大なる貢献をした学生団体に「課外活動奨励賞」を授与します。また、ボランティア活動など学友会の垣根を越えた企画立案事業に対し、助成を行っています。
同窓生のつながり・地域社会とのつながり
卒業してからも東北大学の同窓生として国内各地にて交流会が行われています。また、地域の皆様にもご参加いただける東北大学ホームカミングデーなどにその費用の一部を支援しています。
ぜひとも本学の使命にご理解・ご賛同いただき、東北大学基金へご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。
特定のプロジェクトを支援
2015年1月から「学生のための課外活動施設の整備」基金を立ち上げ、みなさまからご支援いただいておりました新しい課外活動共用施設(川内ホール)が、この度川内キャンパスに完成しました。
川内北キャンパスの厚生会館東側に位置し、15の文化系・体育系練習室のほか、トレーニング室、ラウンジ、屋内プール、採暖室などを完備。屋内プールには太陽光集熱パネルを採用、人感センサー搭載のLED照明による省電力化など環境にやさしく、全館バリアフリー対応です。
ご支援いただきましたみなさまに厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。
東北大学基金では、引き続き学生の課外活動支援のための事業を検討し、支援を行ってまいります。
東北大学は東日本大震災の被災地の中心に存在する総合大学として東北の復興、日本新生の先導の役割を果たすべく、災害復興新生研究機構を設立しました。未来への安全な社会構築のため「東北大学だからできる実践研究」を日本各地、そして世界各国で展開しています。
また、未来を担う子供たちの減災についての知識を高めるためのツールとして「減災ポケット『結』(ハンカチ)」を開発。
2014年度は宮城県内の小学5年生全児童約20,800名に配付、副教材として使用し出前授業を行いました。今後は日本全国へと規模を広げていきます。
東北大学は日本の大学において初めて本格的に訪問滞在型研究施設、「知のフォーラム」を導入、開設いたしました。
人類の課題や世界動向を踏まえた研究テーマを設定し、世界トップクラスの研究者を招聘、約3か月程度の集中的討論を行うなど多くの学術プログラムを展開していきます。
TFCフレンドは、「知のフォーラム」の運営を通して、国際学術・文化都市形成の推進と、世界で活躍する次世代の育成を支援します。
1913年「門戸開放」の理念のもと、日本で初めて3名の女子学生が東北大学に入学いたしました。
この伝統を継承するとともに、女性研究者のスキルアップやキャリアアップを支援する「男女共同参画推進センター(TUMUG)」の事業や、
次世代の研究者を目指す東北大学自然科学系女子大学院生グループ、「サイエンス・エンジェル」の活動などを応援します。
震災直後より多くの個人、企業・団体のみなさまから、被災により経済的に著しく困窮し就学が困難な学生に対しての多大なるご支援を賜りました。おかげさまで多くの学生が、その志を絶たれることなく進学、卒業を経て研究者や社会人として活躍しております。
復興途上の現在も、未来ある若者が安心して学業に専念できるよう返済義務のない奨学金の給付による支援を続けております。
本学では、総合大学としての機能を十分に発揮し得る教育研究環境の実現を目指し、「杜の都仙台」のシンボル的存在の青葉山に、自然環境を保ちつつ景観の形成を行う「環境調和型キャンパス」の建設をしています。
雨宮キャンパス及び片平キャンパスの一部地区の青葉山新キャンパス(旧青葉山県有地)への移転する予定です。
学生・教職員はもとより市民の方々が自由に散策し、大学の教育や研究に触れていただく魅力的なキャンパスを目指します。