四季を通じて表情豊かなケヤキ並木。
市民にとって、仙台市のシンボルであるこの木に対する愛着は深い。


キャンパス散策

工学部ケヤキ並木


「青葉もゆるこのみちのく
 今ここにはらから我ら」
 東北大学の学生歌はこの歌い出しで始まります.工学部のある青葉山キャンパスは、初夏、この歌のとおりの季節をむかえます.工学部の中央を走る市道には長さ約1キロのケヤキ並木があり、新緑を身近に味わうことができます.工学部が市中心部の片平から青葉山に移ったのは昭和40年代半ばですので、このケヤキも今ではすっかり大きくなりました.春の新緑、夏の緑陰、秋の紅葉と季節季節の味わいがあります.また、冬の晴れた日にはこの並木を通した西の正面に少し肩を傾けた雪の大東岳を望むことができます.
 青葉城址からの散策、青葉山市有林での森林浴と組み合わせて楽しんでみるのはいかがでしょうか.

澤本正樹(工学研究科教授)




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●「まなびの杜」をご希望の方は各キャンパス(片平、川内、青葉山、星陵、雨宮)の守衛室、附属図書館、総合学術博物館、理学研究科附属植物園、病院(医病・歯病・加齢研病院)の待合室などで手に入れることができますので、ご利用ください。
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編集後記

 「まなびの杜」創刊号は平成10年1月末に発行されましたが、その中の拙文「宮城の牡蠣はコスモポリタン」に対し、読者のお一人である石巻市在住の松坂清耕様より「懐かしく拝読致しました」という心のこもったお手紙を頂き、大変嬉しかったことを思い出しつつ、今回も編集作業に取り組んでおります。数えで85歳の松坂様は、「昭和7年春、東北帝国大学海洋水産化学研究所に勤務を命ぜられ、建物の土台造りから女川湾の海底、水質、生物の調査」(原文のまま)に従事したこと、昭和10年春の開所式ではKS鋼の発明で世界的名声を博した本多光太郎総長にお会いし、その式典での総長挨拶文を今でも宝として大切に保存していらっしゃることなどをそのお手紙の中で誇らしく述懐しておられます。ちなみに、この研究所とは女川町にある現在の東北大学農学部附属海洋生物資源教育研究センターの前身のことです。
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(まなびの杜編集委員会副委員長 森 勝義)