平成14年度 東北大学概要
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総長挨拶

東北大学総長 写真
東北大学総長 吉本 高志

 東北大学は1907年(明治40年)第3番目の帝国大学として創設されました。現在は、10学部、14大学院研究科、5附置研究所をはじめとして、多数の教育研究に関わるセンター等を擁しており、約5000名の教職員と、学部・大学院生約17000名(このうち女子約3500名、留学生約1000名)がキャンパスライフを共にしております。
 本学は、その開学にあたり、「研究第一主義」と「門戸開放」の基本理念を掲げ、以後、各部局、各研究所がそれぞれの分野において切磋琢磨し、国の内外に指導的立場を築いて参りました。
 昨年、東北大学の評議会は、この長い歴史と伝統をふまえ、東北大学の理念と目標について、全学的な議論を重ねた結果、東北大学の使命ー「研究中心大学」、東北大学の方針ー「世界と地域に開かれた大学」、東北大学の教育目標ー「指導的人材の養成」の3点を掲げることとしました。この基本方針のさらなる実践に向けて、教職員が改革を強く押し進めております。
 さて、スウェーデン王立科学アカデミーは、2002年ノーベル化学賞を“生体高分子の固定および構造解析のための手法の開発”分野で実績を挙げた、3名の学者に授与しました。そのうちの1名は日本の田中耕一氏であり、弱冠43歳、少壮有為な在野の研究者でした。田中氏は、東北大学の同窓生であり、昭和58年3月東北大学工学部電気工学科卒業の工学士です。彼の卒論研究題目は、「損失性媒質とダイポールアレイの組み合わせによる平面波の吸収(指導教官 安達三郎教授)」で、卒業後、島津製作所で研究生活を送っておられました。東北大学のキャンパス、杜の都仙台市で学生生活を送った、ノーベル賞受賞者のまさに第1号です。
 東北大学は、田中さんに「その偉業によって学生の勉学心が向上し、更に若手研究者の研究心の喚起につながった」とし、文部科学大臣の出席のもと、名誉博士号を授与しました。現在まで、この名誉博士号授与者は、米国コロンビア大学名誉教授、ドナルド・キーンさん、スイスのハンス・ハインリッヒ・ローラーさん(ノーベル物理学賞受賞者)の2名のみです。
 東北大学は、来る2007年(平成19年)には、開学100周年を迎えます。東北大学の使命の大きさを再認識し、さらに、魅力ある大学を目指して、職員一同、理念と目標の実現に向けて努力を重ねて行く覚悟です。



2002 Tohoku University