グローバル萩海外留学奨励賞受賞者のみなさま、おめでとうございます。
私は、経済学部経済学科4年の山本日向子と申します。私も二年前、この場にグローバル萩海外留学奨励賞の受賞者として出席しておりました。その後シンガポール国立大学への一年間の交換留学を経て、今日こうしてこの場に立たせていただいております。
留学先としてシンガポール国立大学を希望したのは、世界でも高い評価を受ける大学であること、また発展段階にある東南アジアの経済の中心地であることに魅力を感じたためでした。
留学先では、主にシンガポールの経済や東南アジアの文化について学んでおりました。毎週たくさんの課題が出されて、初めはてんやわんやだったことを覚えています。大学での勉強や周りの学生とのグループワークに取り組むうちに、私はこの地域について圧倒的に知識が足りないことを思い知らされました。せっかくシンガポールにいるのだから、自分の目でこの国を知ろうと思い、二つのインターンシップとボランティア活動に取り組みました。
ボランティア活動では、日本語を教えるボランティアに参加し、幅広い世代の方々と接することで、シンガポールという国のローカルな姿を知ることができたと思います。対照的に、インターンシップではビジネス街を訪れ人々と話すことで、世界に開かれたシンガポールの姿を目にすることができました。多様な国籍の人々が、周辺国までも見据えて新たなビジネスに挑戦する姿は、強く印象に残りました。また、シンガポール人の上司・同僚と働いた経験は、文化や国籍を超えて協働することの難しさや面白さを教えてくれました。
半人前ではありますが、社会人という目線からもシンガポールという国を学べたことは、留学生活をとても充実したものにさせてくれたと感じています。
このような学外での活動も含め、金銭的な不安を抱かず充実した留学生活を送ることができたのは、グローバル萩海外留学奨励賞奨学金のおかげです。東北大学基金、そして寄附者の皆様に心より感謝しております。
来年の春からは、日本取引所グループへ就職し、東京証券取引所で働く予定です。東北大学、そしてシンガポールの大学内外で学んだこと、感じたことを大切に、日本の経済を応援できる場所で社会に貢献したいと思います。
最後になりましたが、これから出発するみなさんには、留学先で色んなところに飛び込んで、日本ではできない経験をしてもらいたいと思っています。微力ながら、私も応援しています。
ご清聴ありがとうございました。