東北大学基金グローバル萩海外留学奨励賞

シンガポール国立大学での授業とインターンシップで視野を広げた留学経験

一番やりがいがあったのは東南アジアの文化に関する授業でした。ペアワークでトピックを決め、それについて自由に論じるというものでした。指定されていたキーワードごとに、論じやすそうな社会問題をネットから探し出してまとめたり、トピックが決まった後は扱う時代の範囲や、論を構築するにあたって例に挙げられるような事件までを項目としてまとめ、議論しやすいよう毎回の話し合いの前に用意していました。

自分がやれることは一生懸命やるという気持ちで取り組み、エッセイが完成したときにはペアメイトと笑い合えたことから、達成感を感じました。

また、現地の人に日本語を教えるボランティアに取り組みました。学校外の団体だったので、学生以外とも話す機会があったことは、本当に貴重だったと感じています。初めはなかなかシンガポール訛りの英語を聞き取れませんでしたが、何とか練習して英語や、大学で学習を始めた簡単な中国語を使って説明するようになってからは、年齢も職業も様々なたくさんの友人をつくることができました。

この経験を経て、シンガポール大学のみならず、シンガポールという国を様々な角度から見たいと考えるようになりました。そこで留学後期では、インターンシップ生としての受け入れを自らお願いし、二社でインターンに取り組んできました。学生という立場からだけでなく、半人前ではありますが社会人という目線からもシンガポールという国を見ることができ、より視野が広がったと感じています。

このほか大学の授業で東南アジアについて勉強するうちに、周辺国にも興味をもつようになりました。「東南アジア」という地域としてしか知らなかった国々を一つ一つ訪れるうちに、各国がそれぞれにもつ特色や文化を発見することができました。また自分の専攻である経済学の観点からも、各国がどのような経済状況にあるのか、どうして成長をこれほどまでに期待されているのか等を、現地を見て学ぶことができたと感じています

留学先:シンガポール国立大学(国名:シンガポール)
経済学部3年 山本 日向子