ヨット部

北日本オープンヨット選手権大会を通して東北・北海道水域のチームの強化と閖上復興が進展していくよう継続していきたい

開会式集合写真

「感謝の言葉」

北日本オープンヨット選手権大会は、北海道や東北などの学生セーラーのレースの経験を増やしたい、と毎年行われていた北海道大学との定期戦を拡大して2016年より始まり、今年で4回目を迎えました。東北大学、北海道大学に加えて、小樽商科大学、東北学院大学、新潟大学、東北大学医学部、山形大学医学部、筑波大学医学部の計8チーム、さらに社会人や学生OBも出場し、強風の中5月17日と18日の2日間で計4レースを行うことができました。2011年に震災によって被害を受けた閖上ヨットハーバーが3月に完全復活し、復活後初めてのレースとなりました。普段から閖上で活動しているチームや震災前に閖上でセーリングをしていた選手もおり、閖上復興の役割としてもこの大会は選手たちにとって思いのこもったレースとなっています。

私たち学友会ヨット部は普段七ヶ浜で活動しており、この大会参加のためにヨットをトラックで閖上には運ぶ必要がありました。また、北海道など遠方から参加する選手たちは他大学から船を借りての参加となりました。助成金は、船を輸送するためのトラック代の一部に使用させていただきました。

大会では、普段の練習ではできない艇数でのレースができ、大変有意義な大会になりました。レースシーズン初めての大会でもあり、多くのことを学び、その後の練習に反映することができました。また、普段は交流することができない水域のセーラーたちと交流することは、普段は周りに他チームのいない私たちにとって貴重な経験で、同じような環境で頑張る選手の存在はとても刺激になりました。この大会は、東北水域の学生が中心となって企画・運営しており、OBOGの方々にも協力していただいて開催することができました。レースの運営を学生選手が行うことで、普段のレースとは違う緊張感があり、無事にこの大会を終えた時には大きな達成感がありました。来年度以降も、この大会を通して東北・北海道水域のチームの強化と閖上復興が進展していくよう継続していきたいと思っています。

最後になりますが、このレースが開催できこのような貴重な経験ができたのは、寄附者の皆様のご支援のお陰です。この経験を今後の活動にも活かしていきます。チームを代表して御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

(令和元年11月 工学部 宮島 千晶)