報道部

世界で活躍する人々に取材し記事にすることで、学生の視野を広げ、興味関心を刺激していくことを目指していきたいと思っています

編集作業の様子

「感謝の言葉」

学友会報道部ではこの度、特別インタビューとして作家・川上未映子さんへの取材の交通費として、助成金を使用させていただきました。川上未映子さんは、138回芥川賞を受賞し、世界十数か国で著書が翻訳されている、現代文学を代表する作家です。今回の特別インタビューでは、主に「若者に伝えたい思い」を中心に取材しました。作家だからこそ語ることができる、小説の大切さ、社会との向き合い方、現代の生き方などの、学生にとっての切実な問題に関する話を、川上さんから聞き出し、記事にすることができました。

今回の取材後、出来上がった記事を川上さんにお見せしたところ、「素晴らしい」との言葉をいただきました。川上さんの担当編集者の方からは、「今までのインタビューで最も優れていて、ヴィヴィッドなものを感じる」、また、写真については、マネージャーの方から、「川上の良さが引き出されている」との言葉をいただきました。学生記者であるにもかかわらず、このような評価をいただけたことは、弊部にとっても大きな励みになりました。これまでOBOGをはじめとする多くの読者に東北大学新聞をご愛読いただき、また、遠方への取材ができるよう助成金を寄附していただいたことで、人生が変わるような貴重な体験ができることのありがたみを改めて感じております。インタビューを行った部員としても、かけがえのない取材となりました。

今後も弊部では、各界を代表するさまざまな著名人にインタビューをすることを考えております。普段の大学生活では知ることができない世界で活躍する人々に取材し記事にすることで、東北大学新聞の主な読者である学生の視野を広げ、興味関心を刺激していくことを目指していきたいと思っています。現在は、第4次安倍内閣、河野太郎防衛大臣へのインタビューを予定しております。若者の政治離れが叫ばれる中で、東北大学新聞が担うことのできる役目、聞き出すことのできる事実を、しっかり見極めた上で、インタビューに臨んでいきます。

特別インタビューの取材費に加え、助成金により、取材に使用するボイスレコーダーを2台購入いたします。今までは、取材相手に聞いたことをノートに書いたり、それぞれのスマートフォンの録音機能を用いたりしていました。しかし、先日新聞社で働く記者と実際に話をした際、より相手の話を深く聞き出すために、ボイスレコーダーをおすすめされました。今後は、音質の良いボイスレコーダーを取材時に使用することで、これまで以上に、取材技術を向上させていきたいと考えております。

以上、取材費として、助成金を使用させていただきました。寄附していただいた皆様への感謝の気持ちを忘れずに、これからも新聞づくりに精進したく存じます。最後になりますが、この度は改めてありがとうございました。深く感謝申し上げます。

(令和元年11月 文学部 石川 拓音)