SCRUM

東日本大震災の教訓を「未災地」高知に伝える防災プロジェクト

模擬津波避難体験の様子

「感謝の言葉」

2019年度は我々SCRUMにご寄附を賜りまして誠にありがとうございます.皆様から賜りました助成金は、東日本大震災の教訓を「未災地」高知に伝える防災プロジェクトにおける高知派遣のための活動資金として大切に使わせていただきました。

本プロジェクトでは,2019年度は夏休みと春休みを利用して高知派遣を実施いたします。本報告では,9月6日~9月10日にかけて行いました夏休みの高知派遣(第4次須崎派遣)ついてご報告いたします。今回の派遣では大きく4事業を実施いたしました。

1.高知大学との交流・意見交換会(9/6)
高知市を中心に防災活動を展開している高知大学防災すけっと隊の学生たちと交流会を実施いたしました。本交流会は、1)高知大学生へ東日本大震災被災地の現状をお伝えすること、2)高知大学生から高知県の防災状況を学ぶこと、3)交流を通し、学生団体間の関係性を築き、コラボ企画及び緊急時のためのつながりを作る第一歩とすることを目的に実施いたしました。各団体の活動報告の後に、グループに分かれ、各団体の活動や個々人の悩みなどに対し意見交換をし、時間が足りなくなるほどの盛会となりました。

2.来訪者の視点での模擬避難体験
この事業では、現地協力者の要請の元、よそ者・東北の視点で避難における課題を見つけ出し、須崎の皆様に課題や改善策などをフィードバックすることを目的に、須崎市を初めて訪れる学生に抜き打ちで実際に避難を経験してもらいました。
事前に歩いてみないと分からない課題などを発見し、今現在現地への提言をまとめる活動を行っております。

3.マルナカ須崎店での聞き取り調査
マルナカ須崎店は須崎市内外から買い物客が訪れる須崎地域有数の大型スーパーです。津波浸水域内に位置しているのですが、買い物客のほとんどは自動車で来店しているため、現地協力者の方が自動車避難に関して課題意識を感じていらしました。そこで、簡易的な聞き取り調査を実施し、205名の方にご協力いただくことができました。

4.高知市潮江東小学校での防災訓練への参加
高知市潮江東小学校で行われた防災訓練へ参加し、東北大学が開発した「減災アクションカードゲーム」を行い、小学生に楽しく遊びながら防災・震災について伝えることができました。

皆様からご寄附を賜りましたおかげで、春休みに高知に行くことが確定できましたので、現地の方々と今後を見据えた議論を行うことができ、とても有意義な活動を行うことができました。改めて深く御礼申し上げます。

(令和元年11月 工学部 渡邉 勇)