国際ボランティアサークルAsOne

今被災地に必要なものは何か、私たちにできることは何か、試行錯誤しつつ活動していきます

「こころの森」での花壇作業

「感謝の言葉」

この度は、私たち国際ボランティア団体AsOneの活動にご支援をいただきましたことに、心より御礼申し上げます。

国際ボランティア団体AsOneは、地元東北の震災復興に貢献し、被災者の心の拠り所となるような活動を行うこと、また、海外の貧困問題にメリットを向け、ミクロな視点から現状を学び、人と人とのつながりを実感することで個人の成長を図ることを目的とした団体です。この内、震災復興関連の活動を行うための経費(レンタカー、ガソリン料金等の交通費、スタディーツアーを行った際の語り部代)として助成金を利用させていただいています。

震災復興関連の活動の1つとして、石巻市で活動するNPO法人「こころの森」に、月1回程度の人員派遣を行っています。こころの森は、津波で人が住めなくなった地域にできることになった国営の石巻復興記念公園内に、復興の象徴となる森づくりを行っています。通常時は、植樹や花壇の植え替え等の造園作業のお手伝いを、7月の七夕まつりや9月の植樹祭には屋台やボランティア受け入れのお手伝いをしました。少しずつ、しかし確実に進んでいく公園づくりに携わり、また、こころの森で活動する方との交流を通して学ぶことも多く、この活動に意義を感じています。

4月5、6日に実施した福島スタディーツアー&科学教室ボランティアでは、福島県の楢葉町、浪江町に行きました。浪江町では、請戸小学校やコミュたん福島を訪れ、楢葉町では、地元の方と車で移動しつつ今の復興の様子を教えていただきました。そのあとは、町の花見大会にて子供向けの科学教室を催しました。この花見大会では楢葉町を盛り上げる若者の組織「ほっつぁれで委員会」の方や地域住民の方と交流し、様々な思いや考えを知ることができました。

5月26日には南三陸スタディーツアー&ボランティアを行いました。語り部さんの話を聞きながら南三陸町を歩き、震災当時の体験を聞いたり、震災の爪痕や復興の様子を実際に見たりして理解を深めました。午後には震災後開設のさとうみファームにて、羊の飼料、木材等の運搬や遊具のペンキ塗りの作業を行いました。

6月1、2日には青山学院大学の国際ボランティア愛好団体SHANTI SHANTIと合同で、石巻スタディーツアー&ボランティアを行いました。1日目には石巻市の震災関連の場所を回ったほか、震災当時の体験談を聞きました。2日目には、既に紹介したこころの森で造園作業を行いました。他大学団体との交流を深めるとともに、震災や復興について伝え、自らも学ぶことができました。

上記の活動のほか、SEGA主催の被災地でのイベントや石巻市の新沼田第二復興公営住宅のイベントの運営のお手伝いなど、1年を通して様々な活動を行っています。しかし、活動場所の関係上、どうしても交通費等がかさんでしまいます。部費のみで全てを賄うには個人の負担が大きく、助成金を活用することで現在の頻度でのボランティアが実現しています。

私たち国際ボランティア団体AsOneはこれからも、様々な団体との関わりや活動内容の柔軟性を活かして、今被災地に必要なものは何か、私たちにできることは何か、試行錯誤しつつ活動していきます。

(令和元年11月 農学部 茶藤 あみ)