かるた会

仲間とともに勝利を目指す

日常活動の様子

「感謝の言葉」

このたびは、昨年に引き続き東北大学基金課外活動奨励賞を受賞することができ、大変光栄に思っております。私たちの活動がこのような形で評価されたことは、大きな励みとなりました。昨年度は、職域大会のA 級団体戦優勝を惜しくも逃してしまいましたが、個人戦においてはA級の全国大会で優勝するなど、多くの大会で入賞者を出すことができました。

頂いた奨励金は、普段の練習で使用している評定河原合宿場が使用できない場合に市民センターを借りるために使用いたしました。また、今後は備品の購入のためなどに使わせて頂く予定です。

私は、大学に入学して競技かるたを始めました。競技かるたを通じて、私が特に成長したと感じることができたのは精神力です。競技かるたは、体を動かしスポーツ的でありながら非常に思考を要する競技です。1つのことをきっかけに試合の流れが容易に変わってしまいます。もし、迷いを生じさせたまま行動するとそのことがミスを誘発することにもなります。私は、競技かるたを始めたころ、自分が劣勢になると早い段階でマイナス思考になり、冷戦な判断にかけてしまいミスを生み、そのまま負けてしまうということがよくありました。それまでは、自分にそういった面があるということを知らずに過ごしていたため、競技かるたを始めたことは自分の内面と向き合うとても良い機会となりました。また、団体戦を通して得られたものも非常に大きいです。競技かるたの団体戦は、個人戦を5組ないし3組同時に行い過半数の人が試合に勝利したチームが勝利するという形式です。この形式の団体戦では、個人個人が試合に勝利するということを意識し試合をしながら互いに励ましの声掛けをしたり、戦略を立てたりする必要があります。私がこれまで取り組んできたものはすべて個人競技であったため、仲間とともに勝利を目指すなかで自分の気持ちを安定させることができなかったり、チームメイトとの意思疎通ができかったりと、うまくいかないことも多くありましたが、勝利を収めた時は感じたことのない達成感を得ることができました。さらに、試合中の礼儀を学んでいく中で、相手を重んじる気持ちを身につけることもできました。このように、私は、競技かるたを通して、日常授業を受けているだけでは学ぶことができない多くのことを学ぶことができました。

東北大学かるた会には、今年度も多くの新入生が入会し、日々の活動もより活気のあるものになりました。そして会員1人1人が真剣に競技かるたの練習に取り組んだ結果、大会では今年も多くの入賞者が出ています。職域かるた大会の優勝奪還を目指し、これからも日々の練習や様々な団体との交流を通して、精一杯活動を続けていきたいと思います。最後になりますが、寄附者の皆様には厚いご支援をいただき、まことにありがとうございました。

(令和元年11月 文学部 樋口 一葉)