【法学研究科・専門職大学院 大学院(修士・前期)】
今年4月から判例データベースとしてWestlaw Japanが導入され、代わりにD1-Lawの供用が廃止されました。判例データベースとしての利用については特段困っていませんが、法令検索をする際に大いに難儀するようになりました。D1-Lawには「現行法規」という高度の法令検索機能があり、法令について調査する際の第一選択だからです。例えば、条ごとに沿革を示す機能があったり、上位法令が下位法令に委任をしている場合、委任先の条文を直接たどれるようになっていたりします。このような特長から、法制執務を担う某官庁においてもD1-Lawが導入されているほどです。
ところが、新規に導入されたWestlaw Japanにはこのような高度の法令検索機能はありません。そのため研究に支障を来していますので、データベースをD1-Lawに戻すか、D1-Lawを並行導入するかしてください。前述の某官庁ではD1-Lawのうち「判例体系」については契約せず「現行法規」のみを導入しておりましたので、そのような方法で料金を低く抑えることもできるのではないかと思料します。予算との兼ね合いで難しいところかとは存じますが、どうかよろしくお願いいたします。
【附属図書館総務課情報企画係より】
データベースをご活用いただきありがとうございます。
D1-Lawについては令和6年度から料金体系と提供方法に変更があり、料金面では前年と同等条件だと10倍近い価格上昇となるため、Westlaw Japanを代替として導入した次第です。
いただいたご意見のうち、「現行法規」の機能における条文ごとの沿革表示や委任先条文の参照については、Westlaw Japanでも機能は備わっております。以下URLはマニュアルサイトへのリンクとなります。お試しいただけますと幸いです。
・Westlaw Japan「マニュアル・ガイド」法令の活用方法
https://www.westlawjapan.com/cs/help/manual/#c03
なおデータベースの検索・利用などご不明なこと等がございましたら図書館レファレンスデスクまでお問合せくださいますようお願いします。
https://www.library.tohoku.ac.jp/guide/contact.html
また、いただいた投書内容のうち、一部のみの導入の本学での可否については提供者に確認しているところです。回答には時間を要するとのことですが、そうした導入が可能かつ料金や提供方法が妥当であれば引き続き検討してまいります。