寄せられた意見・要望と回答

投稿日時:2008/04/26 02:47

図書館における蔵書の取り扱いについて

以前から感じていたことではあるのですが、特に気になることがあったので投書することにしました。
それは、図書館職員の蔵書の取り扱いの荒さです。

先日、矢島文庫の百子全書を本館の書庫から借り出したのですが、カウンターで貸し出し手続きをしてくれた職員が、表紙の破れたところをアラビア糊で貼り付けようとしたのです。慌ててとめましたが、ちょっと意識が低すぎるのではないでしょうか。その資料がどれくらい貴重なものか、また、修理をするにあたって何を使えば最も本が痛まないか、まったく考えられていないように見受けられました。

もちろん、扱いが荒いのは一部の職員だけだとは思いますが、制度として気になる点もあります。

具体的に一つ止めていただきたいのは、貸出期限票を貼ることです。私の普段利用する川内南キャンパスの本館書庫には、貴重な図書が数多く所蔵されています。その中には貸出期限票がまだ貼られていないものも少なくないのですが、あれが貼られてしまうと思うと、借り出すのをためらってしまいます。実際、お願いして貼るのを止めてもらったこともあります。(さすがに先述の百子全書には貼られませんでしたが)

バーコードなど、蔵書の管理のためにどうしても必要なものは仕方がないとしても、資料に直接何かを書いたり、貼り付けたりするのは、極力避けるべきだと思います。そして、貸出期限票には、それをわざわざ貼るだけの価値があるとは思えません。過去には必要だった時代もあると思いますが、現在では期限はインターネットでいつでも確認できますし、延長手続きをすればそこに押された期限は意味を失います。また、貸出期限票を外れて、つまり、資料の本体そのものに貸出期限の印が押されてしまっている図書を見かけたこともあります。

些細なことかも知れませんが、「本を大切にしましょう」と言う側の人間が、意味の薄いものを資料にベタベタ貼ってしまう行為に疑問をおぼえるのです。貸出期限票は、学閲本には貼られていません。より大切に扱うべき書庫の本に貼り付ける必要が本当にあるのでしょうか。図書館の蔵書は東北大学の貴重な財産です。利用者が本に書き込みをしたり、破ったりするのは論外ですが、図書館職員の側も、より一層蔵書を大切に取り扱って欲しいと切に願います。

なお、最初は図書館のサイト内を探したのですが、投書欄にあたるものが見当たらなかったため、こちらに投書させていただきました。

回答日時:2008/05/22 14:46

回答

附属図書館情報サービス課 より  
 いつも図書館をご利用頂きありがとうございます。ご意見をいただきましたことにつきまして,以下の通りご回答いたします。
 図書館資料につきましては,常々丁寧な取扱いを心がけているところですが,ご指摘を受けたことを機により一層注意してまいります。

資料の修理について
 本館の書庫資料は利用に支障を来す場合,最低限の修理を行う必要があります。
 修理に際しては,常々適切な方法を選択していますが,今後はよりいっそう注意してまいります。

貸出期限票の貼付について
 ご指摘の通り,貸出期限票を資料に貼付することについては原則として取りやめます。但し,資料への返却期限表示は必要なため,現在とは違う形での表示を検討します。
 なお,学生閲覧室資料には,自動貸出機より期限票が自動発行されるため貼付していません。

図書館サイトの投書欄について
 トップページの右下欄外にあります。近々もっとわかりやすい場所に変更を予定しています。

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