寄せられた意見・要望と回答

投稿日時:2006/07/18 19:39

学内他キャンパス所蔵の文献複写について

学際領域で研究を行っている理由から、資料収集に際して、自分が所属しているキャンパス以外に目的の雑誌等が保管されていることが良くあります。こうした、他キャンパス所蔵の文献複写については、私費による依頼は受け付けてもらえませんが、これはどのような理由によるのでしょうか。校費なら可能であり、また、学外への複写依頼は私費でも可能なだけに、学内の場合においてのみ、そのような制限がかかっている事が理解できません。

また、現実的な問題として、例えば、研究室で所蔵しているような雑誌の場合、閲覧や複写のシステムが統一されていないという問題もあります。実際、平日に時間を作って、他キャンパスに足を運んだにも関わらず、誰もいずに引き返した事があります。閲覧の時間を一方的に制限している研究室もあります。目的の雑誌は閲覧できたが、複写については生協まで足を運ぶように指示された事もあります。
※これらについては、必要であれば具体的な事例を挙げます。

研究第一主義を標榜する東北大学なのですから、研究の根底をなす資料収集について、校費か私費かをもってサービスを差別化するような真似はいかがなものかと思います。私費で複写依頼を行う大部分の身分は学生かと思われますが、結局のところ、学生の研究活動を制約することにしか繋がっていないのではないでしょうか。実際、他キャンパスに文献複写に赴くと、半日が潰れてしまいます。

是非とも、私費であっても、学内他キャンパス所蔵の文献複写が可能となるよう、御一考下さい。

回答日時:2006/10/18 19:55

回答

附属図書館 より  
 日頃から図書館の活動にご協力いただき感謝申し上げます。
 これまで、学内の他キャンパス所蔵資料の文献複写については、国立大学時代に制定された「東北大学図書館(室)間における文献複写サービス実施要項」に基づき実施して参りました。その要項では「(文献複写は)当面校費支弁に限ること」とし、私費によるものは複写依頼ができませんでした。
 しかし、貴殿の投書をきっかけに担当部局に相談したところ、大学組織が国立大学法人と変更になったことにより、学内図書館間の私費による複写依頼が可能であるとの回答が得られました。このことをふまえて検討した結果、システムの都合から、試行的に来る11月から本館・分館間において私費による複写依頼を実施し、本格実施は来年度から行うこととしました。
 研究室所在資料については、管理する専任の要員がいない研究室が数多くある等、研究室により利用環境が異なっております。このような事情から、今までは直接行っても利用できない等の不便がございましたが、今後は図書館窓口を経由した複写取寄せになることから、他キャンパスへ出向かなくても複写物を入手できることで、不便を解消できるものと期待しております。
 なお、連絡の不手際により、投書への回答が遅延しましたことを心よりお詫び申し上げます。

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