寄せられた意見・要望と回答

投稿日時:2002/12/02 15:10

寮について

大学の学寮委員会から毎回学生協ニュースなどの広報が出ているが、このサイトで毎回見ていて満足したことはない。一体大学の学寮委員会は何をやっているのかも分からない。先日私の寮に学寮委員会の教官たちが視察に来たのを目撃したが、うちの寮委員長が様々な要望を出し、教官たちを案内していたのに、彼らは5分間で帰ってしまったようだ。あれで寮の実情がわかるとはとても思えない。あれで視察といえるのか。寮の実情を分からない人間が我々の生活に関わることを決定していると思うとぞっとする。
 あまりにも学生運動がらみのニュースが多すぎる。先日出た最新の学生協だよりは最悪だ。過去のニュースをほとんどコピーしたものに過ぎないのではないか。「大学の決定は変わらない」とでも公示を掲示板に出せば済むのではないか。「貴重な税金」と大学は言うが、私の学部ではその貴重な税金で刷った学生協ニュースがほとんど誰も読まないまま、古くなると事務官がゴミ箱に捨てているのを見たことがある。
 一体学寮委員会は何を審議しているのか、議事録をこのサイトで公表してほしい。広報を出す税金を節約して、うちの寮の備品を修理してほしい。放送機や廊下の蛍光灯が壊れたままだ。うちの「寮生の安全」はどうでもよいというのか。うちの寮委員長はこういった要求を出しているようだが、いつも「予算の関係ですぐには無理」と言われているらしい。
 独立法人になるのも近いというのにこのような官僚的体質では、世界に恥ずかしい東北大といわざるをえない。

回答日時:2003/01/15 09:17

回答

学寮専門委員会 より  
 投書によりますと、学寮専門委員会の教官による短時間の視察では寮の実情がわかるとは思えないと心配されていますが、時間や場所、人物が全く特定されていないため、事実確認は不可能ですが、学寮専門委員会が一番最近に行った学寮視察に関わることであろうかとの仮定に基づいて説明します。
 平成14年11月22日の学寮視察は、仙台市内に散在する七つの本学学寮の設置場所と建物の外観、今年度行われた補修工事の実施状況、寮からの要望等は既に受けているがまだ予算的に手付かずの点などを、新しく就任された学寮専門委員の教官のみなさんに把握していただく目的で行いました。
 しかしながら限られた時間内での視察でしたので、特に今回ご指摘のあった寮委員長からの要望が十分に大学に伝わっていないとの誤解を生んだのではないかと思います。
 大学としては、このような学寮専門委員会による直接的な現地視察とは別の形でも、各寮における要望は、寮委員長を通して、厚生課学寮担当や学寮専門委員会の正副委員長との懇談、同委員会との非公式面談などの様々な形で受けています。
 実際、懇談は、平成13年度は10回、本年度はこれまでに6回行われています。また、各寮の委員会が交替する際に、新規の寮委員会と厚生課学寮担当との顔合わせが定期的に行われており、この場でも、双方の意見を交換するとともに、寮からの要望についても話を伺います。これは、平成13年度は12回行われました。また、本年度はこれまでに10回行われています。さらに、水漏れや配水管詰まりの補修等の緊急を要する要望は随時受け付けており、毎年20件以上の連絡を受けております。また各寮生が、寄宿料等の納入や各種書類提出のため学寮担当窓口に来室した際なども、色々な要望を伺う機会になっています。さらに屋根の防水工事等の大規模修繕のための実情調査は、厚生課学寮担当によって随時行われております。しかし、このような補修工事の多くは、修繕しても直接目に触れるわけではありませんので、ほとんどの寮生は気づいていないのではないでしょうか。
 今回ご指摘の各学寮視察は、学寮専門委員が新規委員との交代時期にあわせて、毎年2回の視察を行っている一環で、昨年度から今年度にかけて、この視察に基づき、幾つかの寮敷地内の放置車両の一掃も行いました。このように、学寮専門委員会と厚生課学寮担当では、視察以外でも様々な形で各寮からの要望を伺っていることをご理解いただけたと思います。
 また、今後とも寮の実情を十分に把握するように一層の努力をしたいと考えます。

 しかしながら、今回の投書に見られますように、一部、不信感とも言えるご意見が出る理由として、予算的な側面から、各寮の要望に直ぐに答えられない状況について、ご理解が得られていないことが考えられます。寮以外においても本学の多くの施設では、特に老朽化による不具合(雨漏り、窓が開かない、電灯が少なく薄暗い、水道が濁る等々)が実際、随所で見られ、教育や研究、課外活動を行う上でも少なからず支障を来たしている事実もありますが、多くの学生や教職員が共に注意を払い、多少の不便を克服しながら最大限の活動をしているのも事実かと思います。

 今回ご指摘のあった予算の関係で、すぐには無理と言われているらしいが放送設備等の寮の備品を修理して欲しい、という要望について以下にお答えいたします。
 先にも述べましたが、まず本学の学寮は建物や付随設備が他の多くの施設同様に老巧化が比較的進んでいるために、優先度が高く緊急を要する屋上防水改修や配水管修理等に毎年多大な修繕費がかかり、寮の備品修理に十分な予算を回すことが困難であるという現状をまず、ご理解いただけたらと思います。たとえば、平成13年度は、屋上防水改修、ボイラー更新、廊下階段改修工事等38件の改修で総額3,221万円の修繕費がかかりました。また、本年度は、配水管詰まり修繕や居室クロス張り替えなどの工事をすでに行っています。このため、毎年予算のほとんどは修繕費で占められてしまい、場合によっては予算が足りないために次年度に積み残される修繕工事等もあり、恒常的な予算不足になっています。このような状況の中で、優先順位を検討しながら寮の備品の修理を進めているのが現状です。
 さて、放送設備等の修理の要望がありましたが、これは11月に霽風寮の委員長から寄せられた要望事項の中にありました。そこで、以下では霽風寮からの主な要望事項に対する進捗状況について簡単に説明いたします。なお、霽風寮以外の寮につきましても、それぞれの要望事項に対して同様な対応をしております。

1.放送装置
 業者が調査し、使用可能となりました。また、不具合のあったスピーカーを交換しました。
2.屋上の照明・物干し
 ひさしのない北側の居室は洗濯物を干す場所がないので、こちらで在庫している物干し竿を供与しました。照明については予算を要求しています。
3.トイレのファン
 故障の実態は以前から把握しております。更新の見積もりもすでに取っておりますが、ファンが内部に埋め込まれた古い構造のため工事の金額が大きく、緊急度の高い他の修繕工事が毎年優先されている状況です。
4.灯油タンク脇の照明
 現場はかなり暗く、ポリタンクに灯油を入れるとき手元が見えない状態であることを確認し、修理しました。
5.火災報知器の誤作動
 年一回の定期点検を受けたときは異常が報告されておりませんでした。業者にさっそく点検を依頼しましたが、この点検においては特に異常は認められませんでした。

 なお、上記以外にガス湯沸かし器の更新や流し台の排水詰まり等の修繕も本年度行っております。

 このように、学寮専門委員会と厚生課学寮担当は寮からの要望に応えるように努力していることは十分にご理解いただけたことと思います。ただ、限られた予算の中で緊急度の高い修繕が優先されるため、寮生のみなさんの要望にすぐに応えることが困難な場合もありますが、予算の増額も含めこれまで以上の努力を続けていきたいと考えておりますので、今後ともご協力よろしくお願いいたします。

[ 戻る ]