寄せられた意見・要望と回答

投稿日時:2002/04/03 15:12

有朋寮建て替えについて

学生協だよりには新寮建設した後、廃寮が望ましいと書かれております。そして新寮がたたないのは、寮連のせいだとしています。
それでは大学はそこまで寮連・寮生との合意を重要視しているのでしょうか。
もし合意を重要と考えるのであれば、寮連の意見を無視し、寮生の話し合いを求める声には応じない理由を聞かせていただきたい。大学は、現在住んでいる寮生と一度たりとも話し合ったことはありません。過去の事例を持って暴力的だというのは推測に過ぎず、論拠にならないはずです。
もし重要でないと考えられるのであれば、新寮がたたない理由を寮連のせいにはできないはずです。大学は嘘をついたことになります。大学は現有朋寮生を新寮に入れたくないのではないでしょうか。新寮に現有朋寮生を入れられないのは、これまで寮自治を担ってきた有朋寮生が新たな寮に移り住むと、新寮に自治が形成されてしまい、寮自治をつぶすことができないからでしょう。大学は「新寮は有朋寮とは関係ない」としていますが、過去には寮生と有朋寮の建て替えをどうするか話し合っていたはずです。有朋寮が廃寮決定されれば、建て替えの必要性がますます高まったとするのが普通です。そして有朋寮の建て替え寮を建設したいとして寮生と話し合うのが当然でしょう。それができないのは大学は新寮と有朋寮の関係を断ち切ることを廃寮の真の目的としているからです。そして有朋寮の自治の歴史を抹消したいのではないでしょうか。大学はこの廃寮は「寮自治つぶしではない」としていますがそれは口だけで証拠は何もありません。新寮なき廃寮の結果、上に述べたように寮自治が破壊されることが、この廃寮が寮自治潰しを狙っていることの証拠です。これに対し大学はどのように言い訳できるのでしょうか。ぜひ聞かせてください。それでも「寮自治つぶしではない」とするのであれば、その証拠を見せてください。つまり、新しい自治寮を有朋寮の建て替えとして早急に建て、そこに現有朋寮生をいれると約束することです。予算の都合で困難であると誠意ない対応を取ることは、証拠を示せない裏の意図「寮自治潰し」があると解釈せざるを得ません。

回答日時:2002/05/10 17:44

回答

学生生活協議会広報委員会 より  
 新寮建設に関しては、これまで大学は寮連や寮生との話し合いによる合意が何よりも重要であると認識し、学生部長(現副総長)会見だけでも平成7年12月20日から平成9年6月11日まで5回(予備折衝を含めればその数倍)行ってきました。
 しかしながら、寮連・寮生は、国立大学の新寮が具備すべき4条件、すなわち、「管理運営規程の適用」「負担区分の明確化(私生活経費の自己負担)」「居室の個室化」「食堂の不設置」に理解を示すことなく、深夜にまで及ぶ話し合いでは集団による恫喝、威嚇、暴力行為などを行うことで理性的かつ生産的な話し合いを拒み続けてきました。さらに寮生側からは、「団交による合意なしで概算要求を出すくらいなら新寮の実現が遅れてもかまわない」等の発言さえありました。以上のことから、新寮の具備すべき条件を単に拒否し冷静な話し合いを自ら阻むことで、話し合いによる合意形成の重要性をないがしろにしてきたのは、寮生側であったと考えます。このような状況の中、時間だけが無為に過ぎ、結果として、有朋寮の老朽化による安全性の問題は看過できない状況となり、新寮建設に先行して有朋寮を使用停止するという残念な状況となっているのです。

 以上のことを踏まえ、大学は新寮建設に関しては、合意形成の実現を待ち続ける限りいたずらに早期の建設実現を阻害することになると判断し、合意形成を断念して、いわゆる「4条件」を満たした新寮建設のための予算獲得等の努力をしています。
 なお、この「4条件」を満たした学寮としてはすでに、明善・松風・如春の3寮が存在し、20年以上にわたり多くの寮生による健全な自主的運営がなされています。これらの寮では、寮生の自主的管理のもと、厚生施設的側面を持ちながら共同生活によって様々な効果が得られるという教育施設である寮の長所を十分享受できていると考えています。新寮の運営形態については今後検討していくことになりますが、入寮資格に該当する現有朋寮生は選考を経て入寮が可能になるものと考えられます。また、有朋寮は学部1、2年次が入寮対象であるため、これまで学部3年次に進級する学生は、霽風寮、松風寮などの学部3年次以上を入寮対象としている寮へ選考を経て移行しており、今回の新寮建設時期如何に関わらず、現有朋寮生にも当然これらの寮へ移行する機会は閉ざされておりません。「生活の苦しい学生」であると判断できれば、選考過程において必然的に順位は上位となり、入寮できる可能性は他の学生より格段に高くなるでしょう。

 ちなみに大学は、平成11年4月、「 副総長制下における会見の在り方」を学内に示し、学生が大学に意見を述べる際には、その代表者が大学側の代表者と会見をもつという、具体的な方法を伝えました。しかし、それ以後現在まで、寮生側から新寮についての代表者会見の申請は全くありません。
 また、「過去の事例をもって暴力的だというのは推測に過ぎず」と述べておりますが、平成12年12月11日の学生協審議妨害をはじめ、最近でも1月18日の理学部会議妨害、4月12日の有朋寮入寮届受領強要など、またその際に一部寮生から出される暴力的発言や侮辱行為を見ても、今なお集団的・組織的暴力行為が行われているのは明白です。

 貴君にもこのような事情を知ってもらい、東北大学が進めている新寮の建設に理解と協力をしていただきたいと思います。

 なお、過去の経緯については「 学生協だより」に詳しく記載されていますので、ご一読をお勧めします(過去の学生協だよりは東北大学ホームページ −学内掲示板(一覧)—で閲覧できます)。

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