寄せられた意見・要望と回答

投稿日時:2001/09/21 22:47

「有朋寮の入寮募集停止・使用停止について」

「学生協だより No.17」について、いくつか申し上げたいことがありまして書き込ませて戴きました。「学生協だより」の末尾に、こちらのaddressが記載されていましたので、こちらに申し上げてよいと理解しました。

 まず、「新寮建設4条件」についてお尋ねさせて下さい。

1) 「管理運営規程」について
 既存の「管理運営規程」がどのようなものかが明らかでないと、判断しかねます。「東北大学寄宿舎規程」等では不十分なのでしょうか。文部科学省が不十分としているのはわかりますが、それは納税者が不十分としていることに直結しないのではないかと思います。

2) 「個室」について
 入寮希望者の多数が個室を希望していることは、全体を個室にすることの正当化にはならないのではと思います。また、「入寮する前は個室がいいと思っていたが、現在は相部屋の方がいいと思っている」という人がいるとすれば、それを無視することはできないでしょう。

3) 「食堂」について
 「食堂が必要だ」という意見の中には、「寮生全員が集まれる場所が必要だ」ということも含意されているのではと思います。学生協は、寮生全員が集まれる場所が必要だということは認められるのですか。

 上記の点は申し上げたいことの一部分です。もしこのようなことが検討されていないのであれば、今回の措置はいささか拙速かと思われます。また、今回の「学生協だより」全体を通して、「文部科学省の方針」「社会の常識」等を持ち出さずに、学生協自身の考える望ましい姿を述べて戴きたい、という印象を持ちました。

 重要な問題だと思いますので、今後も何かと申し上げることがあるかと存じます。
 宜しく御検討下さいますようお願い申し上げます。

回答日時:2001/11/06 14:18

回答

学生生活協議会広報委員会 より  
1)「管理運営規程」について
 「東北大学寄宿舎規程」では、入寮資格及び在寮年限に関する規定が明確でなく、学寮管理上不十分であると考えます。新寮には留学生や女子学生も入ることが想定されており、入寮者の自治を損なわない範囲で、この点にも対応できるような規程を考える必要があります。なお、大学は、単に文部科学省の意向だから不十分だとしているわけではなく、管理責任を持つ大学の立場として不十分だと考えています。

2)「個室」について
 学生にとってプライバシーの確保は、生活するうえで重要な要素であると考えられます。二人部屋の場合は、それぞれの生活時間などの違いから、勉学をはじめ生活をするうえで支障が生ずることが考えられます。また、個々人にはいろいろな考えがあるため、全ての考えを同時に満足させることはできないので、たとえ「二人部屋」がよいと考える人がいたとしても、多数の意見を採り入れるべきであろうと考えます。
 また、二人部屋を持ついくつかの寮では、実質一人部屋として使用している例も見られます。これは、一人部屋の必要性を寮生自身が示すものですが、このような実態は多くの入寮希望者から入寮の機会を減少させることになっています。そうしたことを避ける意味でも、一人部屋が望ましいと考えています。

3)「食堂」について
 寮の建築に当たっては、寮生一人当たりの基準面積が規定されている以上、集会のために広く場所を確保すれば、居室など他の所にしわよせがくることになります。寮生全員が集会を持つ場所がどうしても必要であれば、大学の空き教室を確保するなり、他に場所を見つけることができます。毎日使用する居室を犠牲にしてまで、常時使用するわけではない集会室を確保する必要性は大きくないのではないでしょうか。
(参考)
 一室当たり居室面積=(一人当たり基準面積×収容定員−共通部分面積)÷収容定員

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