【文学研究科 大学院(修士・前期)】
文学部修士一年には必修の科目が与えられている。総合科目Ⅱ等である。後期では各自の修士論文の研究内容や卒業論文などの紹介を行うのが科目内容である。その際何らかの発表原稿(通常はプレゼン用のスライド)を作成し、プロジェクターに投影して発表を行うことになっている。このときある問題が生じていることを大学は把握してほしい。そして改善に努めてほしい。
その問題とは文学部棟のプロジェクターの接続端子がVGAにしか対応していないことである。より適切に言えば、大学側で変換アダプタを用意したり、他の端子に対応しているプロジェクターを設置し直したりすることなく、学生側にその準備・負担を要求する点が問題である。
かつてはいざ知らず、最近の学生はノートPCを所有している学生だけではなくタブレットないしタブレットPCを自らの研究用・学習用のデバイスとして用いている学生も多く存在する。その場合、デバイスが対応している端子はUSB、USBtypeCである。したがってVGAへの変換アダプタを購入しなくてはならない。この点に関し、従業担当教員らに初回授業ガイダンス時に質問したところ、大学では用意がないため各自購入する旨を伝えられた。このことは私には不当な対応であるようにしか思われない。
必修科目であるために院生は履修を強いられるにもかかわらず、大学の設備の不十分を理由にその補いを学生に任せようとは、大学として学生の研究・学習の場を健全に整備する義務を果たせていると言えるだろうか?アダプタを買う金がないならアルバイトをしろとでも言うのか?研究と生活の両立を何とかやりぬいている学生にこれ以上何を負担せよと言うつもりか?それとも大学にはそうした学内の研究・学習環境を整備するほどの経済的余裕は無いとでも言うつもりであろうか?
経済的に苦労している学生は数多くいる。学生が研究と学習に専念できる環境を作るのはすべての大学の責務である。とりわけ東北大学は「研究第一」と「門戸開放」を謳っているのであるから、いかなる学生に対しても余計な苦労をさせることのない大学を作り、維持する使命がある。このようなことを粗末にしているようでは、大学は自らの学生も理念も軽視しているようにしか思われない。よって学生に負担させることの無いように、変換アダプタおよび授業に要する必要備品は大学で早急に用意すべきである。ぜひ学生にとって最高の研究環境の整った大学として「卓越」するようにと願う。
【文学部・文学研究科教務係より】
ご意見ありがとうございました。
文学研究棟の講義室・演習室等にプロジェクターのご利用に際してご不便をおかけして申し訳ありません。
早速、VGA端子の付いていないPCをお持ちの方が利用できるよう、各教室へのVGAからHDMIやUSB(Type-A,Type-C)への変換機の設置または貸出用機器の準備を進めるようにいたします。
なお、HDMIへの変換機は現時点でも教務係で貸出しできる場合がございますので、上記の準備が整うまでの間は教務係窓口へご相談ください。