寄せられた意見・要望と回答

投稿日時:2023/07/10 13:27

学問論の意義について

【理学部 1年生】
今日の学問論の講義が始まる前に、TAさんが既に単位が確定している生徒に向かって「何で来たの?」冗談めかしてと聞いていましたが。TAさんですらそんなこと言ってるんですよ。この講義の意味って何ですか?

回答日時:2023/07/31 10:54

回答

【学務審議会学問論委員会より】
 投書で記載された内容からは、前後の関係が不明ですので明確な回答ができませんが、学問論の意義とTAの対応の問題について回答させていただきます。

まず、学問論の位置づけですが、この授業を通じて学生に取得してほしい点は、シラバスにある通り「1) 教育研究機関としての大学および東北大学の特徴を理解する」「2) 協同学習と初級アカデミック・ライティングの技術を習得する」「3) 自らの知的好奇心を主体的に追求する態度を培う」の3点です。2023年度の学問論で言えば、1については、主に前半(特別講義、春セミ、学問と大学など)に配置されています。2については、後半の演習回や毎回のレポート課題に相当します。3については、授業の柱として機会があるごとに触れています。「研究倫理」や「技術と社会との接点で生じる問題」への理解も、研究第一・実学尊重を掲げる本学で知的好奇心を追求する態度に含まれます。
 次に、TAの対応についてですが、冗談だったとしても、学生の動機づけを下げてしまう発言は不適切です。TAに対し、あらためて発言に関する注意事項を含め、授業指導に関する注意喚起を行います。学問論にかかわらず授業目的を理解し、適切に授業実施の支援を行うよう伝えていきます。

 またもしあなたが学問論の目的や実際の授業の実施で感じている疑問や不足点などがありましたら、今学期末に行われる授業アンケートでお聞かせください。全学教育ではこれらの意見を参考に、常に授業構成や実施方法等の改善を図っています。

今回、このような質問を寄せていただき、学修に臨む姿勢が誠実かつ主体的な学生であると拝察します。あなた自身が、自らの力と発想で、学問論をふくめ本学での学修を通して得られる経験に積極的に意味を付与することも有効です。同じ絵画に対する評価が人によって異なるように、個人にとっての授業の意味は異なります。今後も様々な形式で実施される本学の授業に参加し、自分自身の能力に気づき将来の研究能力や社会的スキルを獲得していく姿勢を大事にしてください。

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